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ロマンティスト 街にでる。
トスカーナ州シエナの大聖堂
[ トスカーナ州シエナの大聖堂 ]


僕の借りた部屋は、サン・ピエトロ寺院と中田英寿で最近日本でも有名になっているスタジオ・オリンピコを直線で結んだ中間点に位置している。
世界からの観光客で賑わっているスペイン広場や、ブランド名の入った紙袋を下げた日本人を多く見かけるコンドッティー通りなどがある中心街からはやや離れている。
東京にいる時にはまるで感じなかった事だが、東京は本当に大きな都市だ。
ローマなんて山手線で言えば渋谷から新宿を丸く囲んだ中にすっぽり収まる位いの大きさ。
ただその狭いところに凝縮された歴史の圧倒的な説得力と、宗教の功罪の跡形。
京都と奈良と鎌倉と広島と長崎が一緒になった都市に皇居と国会議事堂があるようなものだ。
なんて事はもう少し時間がたってローマに慣れてから考えた事で、初めてローマの街を歩く僕は、ただあたりをキョロキョロ見回すばかり。
それにしても道ですれ違うイタリア人、老若男女誰を見てもかっこよく絵になっている。
大人達は全員 “あなた、「イル・ポスティーノ」か「ニュー・シネマ・パラダイス」に出演してませんでしたか?”と聞きたくなる様な顔つきをしているし、子供達なんか日本に連れてきてモデルクラブにでも入れたらそりゃあ人気者になりそうな子ばかりだ。
後日、家族もローマ生活に合流し、当時2歳11カ月だった娘を無謀にも現地の幼稚園に通わせる事になるのだが、同級生達の可愛いこと可愛いこと。
その写真もいずれみんなにお見せしましょう。

そんな事はさておき、ワインを探し求めながら歩いていると、二人のおじさんが何やら言い争いをしている。
何を言っているかはまるでわからないが、どうやら車の駐車のしかたの事で喧嘩をしているらしい。
“お前、俺の車の隣に二重駐車しやがって天国に行け無いぞ!!”“マンマ・ミーア!!この場所はいつも俺の為にある場所なのだ!!”多分こんな具合だろう。
古都ローマ、駐車場を作りたくてもままならぬらしく路上駐車はあたりまえ、そのうえ二重駐車も日常茶飯事。
二人のおじさんを遠巻きに眺めていると、その言い争いはますますヒートアップしていくのだった。
今にもつかみ合いの喧嘩に発展しそうだ。
しかし、ここで“さすがイタリア人熱いねぇー”と思う僕は素人だった。
今度は二人、熱いキスでも交わしそうな勢いで抱き合っている。
お互いに言いたいことを言い終わり、 “イタリア政府の効果のあがらない道路政策のために俺達は毎日大変な苦労をしているよなぁー”と意気投合しているのだろうか。
それにしても凄い物を観れたなぁー。
何か事が起きても謝る事をせずにまくしたてて、最後には握手をして別れられるなんて、僕は自分の常識をくつがえされた。
自分の想像を越えた場所に居られるなんて幸せだ。
此処に来てよかった。
あぁー、イタリアよ!!俺の心をもっともっとかき乱しておくれ。

November/2000 森 英治

トスカーナ州モンテプルチアーノの古井戸
[ トスカーナ州モンテプルチアーノの古井戸 ]

この記事は2000年11月に掲載されたものをBlog用にアップし直したものです。

| Mori Hideharu | 15:16 | comments (0) | trackback (x) | イタリア滞在記 |
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